おうちごはんの定番、ぶりの照り焼き。食卓にあると、なんだかホッとしますよね😊
でも、「お店みたいにふっくらジューシーに作れない…」「いつも身が固くなっちゃう…」なんて、悩んだ経験はありませんか?
大丈夫ですよ♪ 実は、ほんのいくつかの簡単なコツを知るだけで、まるでお店の定食みたいな”ふっくら”ぶりの照り焼きが、あなたにも作れるようになるんです。
この記事では、失敗しちゃう原因から、基本の作り方、そして毎日の献立のヒントまで、ぶりの照り焼きを完全マスターするための秘密を、ぜんぶお伝えしますね。一緒に、お料理をもっと楽しみましょう!
【結論】もう失敗しない!ぶりの照り焼きをふっくら仕上げる3つの黄金ルール
お料理を始める前に、まずこれだけは押さえてほしい「3つの約束ごと」をお伝えしますね。
難しいことは何もない、お料理がもっと楽しくなる魔法のルールです。
これさえ守れば、あなたのぶりの照り焼きは、きっと「お店の味だね!」って褒められるくらい、見違えるほど美味しくなりますよ♪
- ルール1:調理前の「塩」と「水気オフ」で、お魚を最高の状態に♡
これは、ぶりを美味しくするための大切な下準備。お塩を振って少し待つことで、臭みの原因になる余分な水分が出てきます。それを優しく拭き取ってあげるだけで、味がぐっと引き締まり、旨味が凝縮されるんです。お料理前の、愛情たっぷりのひと手間ですね。
- ルール2:焼き方は「強火でカリッ、弱火でじっくり」のメリハリが命!
ステーキを焼く時みたいに、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上げるのが理想。最初に強めの火で表面をカリッと焼くことで、旨味の壁を作ります。その後は弱火にして、蓋をしてあげることで、中まで優しく火が通り、パサつきを防いでふっくら仕上がるんです。
- ルール3:タレは「仕上げのドレスアップ」。最後に手早く絡めるのがプロの技。
よくある失敗が、最初からタレを入れて煮込んでしまうこと。これだと身が固くなり、タレも焦げ付いてしまいます。タレは、ふっくら焼きあがったぶりに「最後の仕上げ」として着せてあげるイメージで。短時間で照りを出しながら絡めるのが、美味しく見せるコツですよ。
「え、これだけ?」って思うかもしれませんが、この3つのポイントに愛情を込めるだけで、本当に仕上がりが変わるんです。
これから、ひとつひとつ丁寧に解説していくので、リラックスしてついてきてくださいね。
1. 調理前に差がつく!美味しいぶりの選び方と基礎知識
美味しい照り焼き作りは、スーパーでぶりを選ぶところから始まっています。
せっかくなら、新鮮で美味しいぶりを選びたいですよね。
スーパーで美味しいぶりを見分ける3つのチェックポイント
- ①切り身の色とツヤ:ほんのりピンク色で、透明感とツヤがあるものを選びましょう。白っぽく濁っているものは、少し鮮度が落ちているサインかも。
- ②血合いの色:切り身の真ん中あたりにある、赤い部分(血合い)に注目!ここが黒っぽくなく、鮮やかな赤色をしているのが新鮮な証拠です。
- ③ドリップ:パックの底に、赤い水分(ドリップ)がたくさん出ていませんか?このドリップは、ぶりの旨味や栄養が逃げ出してしまったもの。なるべく出ていないキレイなパックを選んでくださいね。
【コラム】ぶりの旬はいつ?天然と養殖、味や脂の乗りの違い
冬になると「寒ぶり」という言葉をよく聞きますよね。ぶりの旬は冬で、この時期のぶりは脂がたっぷり乗ってとっても美味しいんです♪
スーパーでは「天然」と「養殖」がありますが、照り焼きにするなら、ほどよく脂が乗っていて身が柔らかい「養殖」のぶりがおすすめですよ。
2. なぜ?あなたのぶりの照り焼きが固くなる4つの原因と解決策
「レシピ通りに作っているのに、なぜか固くなっちゃう…」その原因、一緒に探っていきましょう。
お料理は科学と少し似ていて、理由がわかれば失敗はぐっと減りますよ。
あなたの「なぜ?」を解決していきましょう。
- 原因1:下処理が不十分で、臭みと余分な水分が残っている
お魚特有の臭みは、実は表面の余分な水分に隠れています。この水分が残ったままだと、加熱したときに臭みが全体に広がってしまうんです。
- 解決策:調理前に塩を振ると、浸透圧の働きで、臭みの原因である水分が身の中からじんわりと出てきます。10分ほど待ってから、出てきた水分をキッチンペーパーで優しく押さえるように拭き取ってあげましょう。このひと手間で生臭さが消え、味がぼやけず、きゅっと引き締まります。
- 原因2:最初から最後まで同じ火加減で焼いている(加熱しすぎ)
お魚の身はとってもデリケート。ずっと強い火で加熱し続けると、たんぱく質が急激に縮こまって、中の美味しい水分や脂が外に逃げ出してしまいます。これがパサパサになる一番の原因なんです。
- 解決策:ステーキを焼くイメージで、火加減に「メリハリ」をつけましょう。最初は中火〜強火で表面をカリッと焼き、旨味の壁を作ります。その後は弱火にして蓋をし、優しく蒸し焼きにすることで、旨味を閉じ込めたまま中までふっくらと火を通すことができます。
- 原因3:タレを最初から入れて煮詰めている
甘辛い照り焼きのタレには、お砂糖やみりんが含まれています。これらは焦げ付きやすい性質があるので、早い段階でフライパンに入れてしまうと、ぶりが焼ける前にタレだけが煮詰まって焦げてしまうんです。
- 解決策:タレは「焼く」ためでなく、最後に「絡める」ためのもの、と覚えておきましょう♪ ぶりをしっかり焼いてから、最後にタレを加えて、手早くジュワ〜っと絡めるのが正解。こうすることで、タレは焦げ付かず、ぶりはふっくらしたまま、綺麗な照りだけをまとわせることができます。
- 原因4.:ぶりに小麦粉や片栗粉をまぶしていない
焼く前に粉をまぶすのは、少し手間に感じるかもしれません。でも、この工程には、お料理上手に見える大切な役割が2つもあるんです。
- 解決策:お化粧するように薄く粉をまぶしてあげると、ぶりの表面に「旨味のヴェール」ができます。このヴェールが、焼いている間に旨味や水分が逃げるのを防いでくれるんです。さらに、タレが滑らずにしっかりと絡みつくので、味の乗りが格段に良くなりますよ。
3.【完全ガイド】ふっくらぶりの照り焼き 基本の作り方
お待たせしました!いよいよ、実際に作っていきましょう。ここからは、お料理の音や香りも想像しながら、あなたのペースで進めてくださいね。
材料(2人分)と、あると便利な調理器具
- ぶりの切り身:2切れ
- 塩:少々(指3本でつまむくらいが目安です)
- 小麦粉(または片栗粉):大さじ1
- サラダ油:大さじ1
- <照り焼きのタレ>
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 料理酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1〜2(お好みで調整してくださいね)
- 調理器具:フライパン、フライパンの蓋(ふっくら仕上げるための必需品!)、キッチンペーパー、フライ返し
これが黄金比!基本の照り焼きタレの作り方
上記の<照り焼きのタレ>の材料を、小さな器に全部入れて、お砂糖が溶けるまでよく混ぜておくだけでOK!このひと手間で、フライパンに入れたときに味が均一になります。
ちなみに、醤油は「味と香り」、みりんは「甘みと照り」、料理酒は「臭みを消して風味をアップ」させる役割があります。
甘めが好きな方はお砂糖を少し多めに、さっぱり仕上げたい方はお砂糖を控えめに、あなたのおうちの味を見つけてくださいね。
手順1:【最重要】ぶりの下ごしらえ
① ぶりにパラパラと均一に塩を振り、10分ほど置きます。すると、ぶりの表面に汗をかくように、水分がじんわりと出てきます。これが臭みの元。しっかり出してあげましょう。
② キッチンペーパーで、出てきた水分を優しく、でも丁寧にポンポンと押さえるように拭き取ります。こすらずに、押さえるのがポイントですよ。
③ 新しいキッチンペーパーなどの上にぶりを置き、茶こしなどを使って小麦粉を薄く、均一にまぶします。お化粧のフェイスパウダーをはたくようなイメージで♪ 余分な粉は、手で軽くはたいて落としてくださいね。
手順2:フライパンでの正しい焼き方(火加減)
① フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、ぶりの皮目を下にしてそっと入れます。「ジュワ〜」っと美味しそうな音がしたら、焼き始めのベストタイミング!皮がパリッとするまで、あまり動かさずに2〜3分焼き、香ばしい焼き色をつけましょう。
② 裏返したら、火を少し弱め(弱火〜弱めの中火)ます。そして、ふっくら仕上げるための魔法のアイテム、蓋をして2〜3分蒸し焼きに。こうすることで、熱が全体に優しくまわり、中までしっかり火が通り、驚くほど身がふっくらします。
手順3:絶品タレを絡める最高のタイミング
① 蓋を取り、フライパンの隅に溜まっている余分な油をキッチンペーパーでさっと拭き取ります。このひと手間で、タレが油っぽくならず、味も綺麗に絡みます。
② 合わせておいたタレを、ぶりの周りに流し入れ、中火で煮立たせます。フライパン全体が「ふつふつ、クツクツ」と泡立ってきたら、OKのサイン!
③ スプーンでぶりにタレを何度もかけながら、少しとろみがつくまで絡めたら、完成です!タレが煮詰まりすぎない、絶妙なタイミングで火から下ろしてくださいね。
4.【マンネリ打破】ぶりの照り焼き活用・アレンジレシピ3選
いつもの照り焼きに飽きたら、ちょっとだけアレンジしてみませんか?残り物も、素敵な一品に大変身しますよ。
- アレンジ1:固くなってしまったブリの救済リメイク!「絶品ほぐし身の混ぜごはん」
- 固くなったぶりを優しくほぐして、温かいごはんと刻んだ大葉、香りの良い白ごまと一緒に混ぜるだけ!ぶりの旨味が染みたタレがごはんに絡んで、これだけで立派なごちそうになります。お好みで刻み生姜を少し加えても、味が引き締まって美味しいですよ。
- アレンジ2:野菜も一緒に!「ぶりと彩り野菜の甘酢照り焼き」
- パプリカや玉ねぎ、ピーマンなど、お好みの野菜を一緒に炒めて、タレにお酢を少し加えると、さっぱりとした彩り豊かな甘酢風味に♪ 野菜のシャキシャキ感と、ぶりのふっくら感が楽しい一皿です。
- アレンジ3:子供も喜ぶ!「とろ〜りチーズマヨ照り焼き」
- 仕上げにマヨネーズとピザ用チーズを乗せて、もう一度蓋をしてチーズがとろけるまで少し蒸らすだけ。甘辛いタレと、マヨチーズのコクのある組み合わせは、お子様も大好きな、やみつきの味です!
5. ぶりの照り焼きが主役!もっと美味しくなる献立のヒント
「メインは決まったけど、副菜はどうしよう…」そんな日もありますよね。ぶりの照り焼きに合う、簡単な献立を提案しますね。
- ぶりの照り焼きに合う「副菜」おすすめ
- さっぱり和え物:ほうれん草のおひたし、きゅうりとワカメの酢の物など。こってりした照り焼きの味を、さっぱりとした副菜が優しくリセットしてくれます。
- 箸休めに:きんぴらごぼう、だし巻き卵。甘辛い味がリンクするきんぴらや、優しい味のだし巻き卵は、食感のアクセントにもなります。
- サラダ:シャキシャキ大根サラダ。和風ドレッシングをかければ、箸休めにぴったりです。
- 相性抜群!おすすめの「汁物」
- 定番の豆腐とわかめのお味噌汁や、きのこのすまし汁など、シンプルなものがおすすめ。主役のぶりの味を邪魔せず、食卓全体を優しくまとめてくれます。冬には具沢山の豚汁も、体が温まって良いですね。
- お弁当に入れるときの工夫と注意点
- 冷めても美味しく食べられるように、タレは少し多めに絡めておくと、ごはんにも味が染みて美味しくなります。
- 汁漏れしないように、おかずカップを使ったり、タレを絡める際に水溶き片栗粉を少量加えてとろみを強めにつけたりするのがおすすめです。ご飯の上に直接乗せる場合は、大葉などを一枚敷くと、味が移りにくく彩りも良くなりますよ。
6. ぶりの照り焼きQ&A|よくある疑問をスッキリ解決!
最後に、お料理中に出てきがちな「これってどうなの?」という疑問にお答えしますね。これで、あなたの不安もスッキリ解消です!
- Q1. 冷凍ぶりでも美味しく作れますか?おすすめの解凍方法は?
- A1. はい、美味しく作れますよ!一番のおすすめは、調理する半日〜1日前に冷蔵庫に移して、ゆっくり自然解凍すること。旨味や水分が逃げにくく、生の状態に近くなります。急ぐ場合は、袋に入れたまま氷水につけて解凍する方法も良いですよ。電子レンジでの解凍は、加熱ムラができてしまうので避けるのがベターです。
- Q2. 皮がパリッとなりません。どうすればいい?
- A2. 皮をパリッとさせるには、①焼く前にぶりの水気をしっかり拭き取ること、②フライパンをしっかり温めてからぶりを入れること、③皮目から焼き始め、焼き色がつくまであまり動かさないこと、の3点が大切です。
- Q3. 小麦粉と片栗粉、結局どっちがいいの?仕上がりの違いは?
- A3. どちらも美味しくできますが、仕上がりに少し違いが出ます。小麦粉はふんわりと柔らかい衣ができてタレがよく絡み、定番の照り焼きに向いています。片栗粉は表面がカリッと、少し竜田揚げのような食感になり、タレにとろみがつきやすいです。お好みで使い分けてみてくださいね♪
- Q4. 厚切りのぶりでも、中まで火が通ってふっくら仕上がりますか?
- A4. はい!その場合は、蓋をして蒸し焼きにする時間を少し長め(4〜5分)にしてみてください。火が通りにくい場合は、裏返す前に、皮目に十字の切り込みを浅く入れておくと、火の通りが良くなりますよ。焦げ付きそうなら、火を弱めてじっくり加熱してくださいね。
- Q5. 作った照り焼きの最適な保存方法は?(冷蔵・冷凍)
- A5. 冷蔵保存なら、しっかり粗熱が取れてから、乾燥しないようにラップをして冷蔵庫へ。2〜3日以内に食べ切りましょう。温かいままラップをすると、水滴がついて傷みやすくなるので気をつけてくださいね。冷凍保存も可能で、1切れずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れると、1ヶ月ほど美味しくいただけます。
まとめ:3つの鉄則を守って、お店のようなふっくらぶりの照り焼きをマスターしよう!
いかがでしたか?ぶりの照り焼きがふっくら仕上がる秘密は、意外と簡単なことだったりしますよね。
もう一度、3つの鉄則をおさらいしましょう。
- 調理前の下処理を丁寧に
- 火加減にメリハリをつける
- タレは最後に手早く絡める
この3つを少しだけ意識するだけで、いつもの食卓がもっと豊かになりますよ。
ぜひ今夜のおかずに、愛情たっぷりのふっくらぶりの照り焼きを作ってみてくださいね。
あなたの「美味しくできた!」という声が聞けるのを楽しみにしています😊