ほうれん草を鍋に入れるとき、アク抜きは必要なの?そのままでも大丈夫?と迷ったことはありませんか?
この記事では、ほうれん草を鍋に入れるベストなタイミングやアク抜きの必要性、栄養を逃さず美味しく食べるコツを、初心者にもわかりやすく解説しています。
さらに、下処理の簡単な方法や、ほうれん草を使ったおすすめ鍋レシピも紹介しているので、今日からすぐに実践できますよ。
冬の食卓を彩るほうれん草鍋、ぜひ最後まで読んで美味しく楽しんでくださいね。
ほうれん草を鍋に入れるときの正解とは?そのままOKか徹底解説
ほうれん草を鍋に入れるときの正解とは?そのままOKか徹底解説します。
それでは、順番に見ていきましょう!
①アク抜きは絶対じゃない
よく「ほうれん草はアク抜きしないとダメ」と言われますよね。
でも、鍋に入れるときは実はアク抜きしなくてもOKなんです。
確かに、ほうれん草にはシュウ酸という成分が含まれていて、これが“えぐみ”の原因になってます。
でもこのシュウ酸、カルシウムと一緒に摂れば「シュウ酸カルシウム」となって、体に吸収されず便として排出されるんです。
だから、たとえば豆腐や豚肉など、カルシウムが含まれてる食材と一緒に食べる鍋料理では、そんなに気にする必要はないんですよね。
実際、最近のサラダ用ほうれん草などは、もともとアクが少ない品種も多いですし、「アク抜きは絶対」って思い込む必要は全くないですよ~!
②栄養や風味を逃さない方法
アク抜きをしないメリット、それは「栄養を逃さないこと」です。
ほうれん草って実は栄養の宝庫で、ビタミンA、C、鉄分、葉酸など、体にうれしい成分がたっぷり。
でも、アク抜きで下茹でしちゃうと、それらが水に溶け出してしまうんです。
せっかくの栄養がもったいない…と思いませんか?
だからこそ、鍋にそのまま入れて、サッと火を通すだけにすれば、栄養も風味もそのまま楽しめるってわけなんです!
味も濃くなって、美味しさも倍増ですよ〜!
③入れるタイミングは最後がおすすめ
これは超大事なポイントなんですが、ほうれん草は「熱に弱い」食材なんですよね。
長時間グツグツ煮ると、せっかくの緑の彩りも食感も台無しに。
なので、鍋の具材がだいたい火が通ってきた終盤に、最後にさっと入れるのが正解!
サッと火を通すだけでOKなので、2〜3分で十分です。
葉の部分はとくに火が通りやすいので、しゃぶしゃぶ感覚でサッとくぐらせるだけでも◎。
これなら色もきれいなままで、食卓がパッと華やぎますよ♪
④気になるなら簡単な下処理を
「いや〜、やっぱりアクがちょっと気になるんだよね…」という方もいますよね。
そんなときは、軽くお湯にくぐらせるだけの簡単下処理がおすすめです!
ボウルに熱湯を用意して、そこにほうれん草をサッと10秒ほどくぐらせるだけ。
これだけでもえぐみ成分はだいぶ抜けますし、ほうれん草の鮮やかさや栄養はキープできます。
あとは冷水にとってキュッと絞ればOK。ほんの一手間でグッと食べやすくなりますよ〜。
下処理するかどうかは、体質や好みによって判断してみてくださいね!
ほうれん草を鍋にそのまま入れるメリット・デメリット
ほうれん草を鍋にそのまま入れるメリット・デメリットについてまとめます。
メリットとデメリット、どちらも理解しておくと、より美味しくほうれん草を鍋で楽しめますよ♪
①手間が省けて時短になる
ほうれん草を下茹でせずにそのまま鍋に入れる最大のメリットは「手間がかからない」ことです。
お湯を沸かして別で下茹でしたり、冷水にさらして…というプロセスって、意外と面倒だったりしますよね。
特に忙しい平日の夜や、ささっとご飯を作りたいときは、ほうれん草を洗ってそのまま鍋に投入できるだけで助かる!って感じる人も多いと思います。
カット済みの冷凍ほうれん草なんかを使えば、もっと楽に調理できますよ~。
「料理=めんどくさい」ってならないためにも、こういう時短ポイントはうれしいですよね。
②彩りや栄養をキープできる
加熱しすぎたり下茹でしたりすると、どうしても栄養が逃げがちになりますが、鍋にそのまま入れればほうれん草の栄養をキープできます。
ビタミンCや葉酸など、水に溶けやすい成分は茹でるとかなり減ってしまいますが、そのまま鍋に入れて短時間で火を通すと、それを最小限に抑えられます。
しかも、鮮やかな緑色が加わるので、見た目にも栄養的にも大満足!
彩りって、思った以上に食欲や満足感にも影響するんですよね。
見た目が華やかになるだけで「ちゃんと料理した感」が出るのも嬉しいポイントです♪
③アクやシュウ酸が気になる場合も
ただし、デメリットもゼロではありません。
アクやえぐみ、特に「シュウ酸」が気になる方もいます。
体質的に結石ができやすい人や、子どもに食べさせるときは、少し注意が必要です。
ただ、これは先ほども書いた通り、カルシウムと一緒に摂ることで中和されるので、食材の組み合わせを工夫すれば問題ない場合がほとんどです。
とはいえ「えぐみが苦手」「小さな子どもが食べる」という場合は、軽くアク抜きをするだけで安心して食べられますよ〜!
④火を通しすぎると食感が悪くなる
そしてもうひとつの注意点は、火を通しすぎてしまうことです。
ほうれん草は本当に加熱に弱い食材で、ちょっと煮すぎただけでも色がくすんで、グニャっとした食感になります。
そうなると、せっかくの美味しさや見た目の良さも台無しに。
鍋に入れるときは、沸騰した後に「最後にさっと」がおすすめ!
2〜3分でちょうど良い感じになるので、グツグツ煮込まず、サッと仕上げましょう。
少しシャキッとした食感が残るくらいが、一番美味しいですよ♪
初心者でも簡単!ほうれん草の下処理方法3選
初心者でも簡単!ほうれん草の下処理方法3選を紹介します。
どれも手間いらずで簡単にできる方法ばかりなので、ぜひ自分に合ったやり方を見つけてみてくださいね。
①サッとお湯にくぐらせる方法
もっとも手軽でラクなのがこの「お湯にくぐらせるだけ」の方法。
やり方は超シンプルです。ボウルに熱湯を入れて、洗ったほうれん草をそのままサッと10〜15秒ほどくぐらせるだけ。
その後、冷水にさらして軽く水気を絞ればOK!
この方法はアク抜きの基本で、しかも熱による栄養損失も最小限に抑えられるのが嬉しいポイント。
「アクがちょっと気になるけど、ガッツリ茹でるのは面倒だな〜」という方にぴったりのやり方ですよ♪
②レンジで簡単に加熱する方法
次におすすめなのが「電子レンジでチンする」やり方です。
ほうれん草をよく洗って、根元に軽く十字の切り込みを入れて、湿ったままラップで包みます。
電子レンジ600Wで1〜2分ほど加熱すれば完了!(1束の場合は1分30秒〜2分が目安)
そのあと、ラップのまま冷水に入れて冷まし、水気を絞ればOK。
この方法は忙しい時や、火を使いたくない時にめちゃくちゃ便利。
しかも、栄養の流出もほとんどなくて効率的です。ただ、アクの抜け具合は少し甘めなので、アクが気になる方は他の方法がいいかもですね。
③下茹でして冷水で締める方法
最後に紹介するのは「しっかり下処理したい」人におすすめの本格派。
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を少し入れます(1Lあたり小さじ1〜2が目安)。
洗ったほうれん草を、まずは根元から30秒、次に全体を入れてさらに30秒〜1分ほど茹でましょう。
その後、すぐに冷水にとってしっかり冷やし、優しく水気をしぼります。
この方法はアク抜き効果がバツグンなので、ほうれん草のえぐみが気になる方、小さなお子さんや高齢者が食べるときにはベストな選択です。
ただし、茹ですぎると栄養も色も飛んでしまうので、加熱時間には注意してくださいね。
栄養たっぷり!ほうれん草を使った鍋レシピ3選
栄養たっぷり!ほうれん草を使った鍋レシピ3選を紹介します。
体を内側から温めてくれるほうれん草鍋は、冬にぴったり!ぜひお気に入りを見つけてくださいね♪
①豚肉とほうれん草の常夜鍋
「常夜鍋」は、名前のとおり毎晩食べても飽きないと言われる定番の鍋料理。
豚肉の旨味とほうれん草の甘みが絶妙にマッチして、シンプルながら奥深い味わいです。
【材料(2人分)】
食材 | 分量 |
---|---|
ほうれん草 | 1束 |
豚バラ薄切り肉 | 200g |
豆腐 | 1丁 |
水 | 1000ml |
酒 | 大さじ2 |
顆粒だし | 小さじ1 |
作り方はとっても簡単!水と調味料を鍋に入れて沸騰させたら、豚肉と豆腐を加えて火を通します。
最後にほうれん草を加えて、サッと火を通したら完成!ポン酢でいただくのが定番です。
あっさりしてるのに、しっかりお腹にたまるのがうれしいですね♪
②豆乳ベースのヘルシー鍋
豆乳を使った鍋は、まろやかでコクがありながらヘルシー。
ほうれん草の緑と豆乳の白のコントラストがとってもきれいで、見た目にも満足感がある一品です!
【材料(2人分)】
食材 | 分量 |
---|---|
ほうれん草 | 1束 |
鶏もも肉 | 200g |
しめじ | 1/2パック |
豆腐 | 1/2丁 |
無調整豆乳 | 400ml |
水 | 200ml |
味噌 | 大さじ1 |
だしの素 | 小さじ1 |
まず、鶏肉ときのこを軽く煮てから、豆乳+味噌+だしを加えて全体をなじませます。
最後にほうれん草を投入して、火が通ったら完成です!
豆乳のやさしい味わいと、ほうれん草の苦みがいいアクセントになって、飽きずに食べられますよ。
③キムチ風味のピリ辛鍋アレンジ
ピリッとした辛さがクセになる、キムチ鍋アレンジもおすすめ!
ほうれん草は辛味の中にある甘みが引き立つので、実は相性抜群なんです。
【材料(2人分)】
食材 | 分量 |
---|---|
ほうれん草 | 1束 |
キムチ | 150g |
豚こま肉 | 200g |
長ネギ | 1本 |
水 | 500ml |
鶏がらスープの素 | 小さじ2 |
しょうゆ・みりん | 各大さじ1 |
鍋にスープと調味料、キムチ、豚肉、ネギを入れて煮込み、最後にほうれん草を加えてサッと火を通せば完成!
ピリ辛の中に、ほうれん草の風味がしっかり感じられて、寒い日にもぴったり。
締めは雑炊やラーメンで、最後まで美味しく食べ尽くしてくださいね♪
まとめ|ほうれん草 鍋に入れるときのポイントをおさらい
鍋に入れるときのポイント一覧 |
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①アク抜きは絶対じゃない |
②栄養や風味を逃さない方法 |
③入れるタイミングは最後がおすすめ |
④気になるなら簡単な下処理を |
ほうれん草は鍋にそのまま入れても問題ない食材です。
アク抜きをしなくてもシュウ酸はカルシウムと一緒に摂れば体に悪影響はなく、むしろ栄養や彩りをそのまま楽しむことができます。
ただ、アクやえぐみが気になる場合は、簡単な下処理で美味しさを損なわずに安心して食べられます。
火を通しすぎず、鍋の最後にサッと入れるのが美味しく仕上げるポイントですよ。