巻き寿司や伊達巻を作る際に欠かせない巻きす。
しかし、「これって裏表があるの？」「どっちが表でどっちが裏？」と疑問に思ったことはありませんか？
実は、巻きすには裏表があり、正しく使うことで料理の仕上がりが格段に変わるんです！
この記事では、巻きすの裏表を見極めるコツから、正しい使い方、お手入れ方法、さらには巻きすを使ったおすすめレシピまで、プロの視点から詳しく解説します。
もう巻き寿司が崩れる心配もありません！
巻きすの基本知識
巻きすとは？その役割を理解しよう
巻きすは、竹ひごを糸で編んで作られた調理器具で、主に食材を巻いたり形を整えたりするために使われます。
巻き寿司はもちろん、伊達巻や錦卵、さらには水切りなど、その用途は多岐にわたります。
巻きすを使うことで、食材を均一な力でしっかりと巻くことができ、見た目にも美しい仕上がりに。
また、余分な水分を切る際にも役立ち、料理の味や食感を向上させる重要な役割を担っています。
よく使われる巻きすの種類
巻きすには、主に以下の2種類があります。
- 丸巻きす（鬼すだれ）：竹ひごが丸い形状をしており、主に巻き寿司など形をしっかりつけたい料理に使われます。竹ひごの間に隙間ができにくく、食材をしっかりとホールドできます。
- 角巻きす（細巻きす）：竹ひごが平たい形状をしており、主に細巻きや卵焼きなど、繊細な巻き加減が求められる料理に使われます。丸巻きすに比べて柔軟性があります。
それぞれの特性を理解して、作る料理に合った巻きすを選ぶことが大切です。
ダイソーで手に入る巻きすの特長
手軽に手に入れたいなら、ダイソーなどの100円ショップで販売されている巻きすもおすすめです。
リーズナブルな価格ながら、基本的な機能をしっかりと果たしてくれます。
初めて巻きすを使う方や、使用頻度が少ない方には特に便利です。
ダイソーの巻きすは、コンパクトで収納しやすいものも多く、気軽に試せるのが魅力です。
ただし、耐久性や竹ひごの質は、専門店で販売されているものと異なる場合があるため、使用頻度や仕上がりのこだわりによって選び分けるのが良いでしょう。
巻きすの裏表を見極める方法
巻きすの裏表を確認するためのポイント
いよいよ本題の巻きすの裏表の見分け方です。実は、巻きすには「表」と「裏」があります。
- 表：竹ひごの並びが均一で、表面が滑らかに整っている方です。糸の結び目が目立たず、食材が触れる面になります。
- 裏：竹ひごの並びがやや不揃いだったり、糸の結び目が見えたりする方です。
多くの巻きすは、竹ひごを編んでいる糸の結び目が見える方が裏、結び目がない方が表とされています。
実際に触ってみて、よりツルツルしている面が表だと覚えておくと良いでしょう。
巻きすの使い方：裏表を意識した巻き方
巻きすを使う際は、必ずツルツルした表の面を上（食材に触れる面）にして使います。
これにより、以下のメリットがあります。
- 衛生的：食材が滑らかな面に触れるため、汚れがつきにくく、お手入れも簡単です。
- 形が整いやすい：均一な力で食材を押さえつけることができ、より美しい形に仕上がります。
- 剥がしやすい：巻いた後に食材が巻きすに張り付きにくく、きれいに取り外すことができます。
裏面を使ってしまうと、糸の結び目に食材が入り込んだり、きれいに巻けなかったりする可能性があるので注意しましょう。
失敗しない巻き寿司の巻き方と裏表の関係
美しい巻き寿司を作るためには、巻きすの裏表を正しく使うことが不可欠です。
以下に基本的な巻き方と裏表の関係を解説します。
- 巻きすを広げ、ツルツルした表の面を上にします。
- 海苔を巻きすの上に置きます。
- ご飯や具材を乗せ、手前から奥に向かって巻いていきます。この際、親指と人差し指で巻きすの竹ひごを軽く押さえ、残りの指で具材が飛び出さないように支えると良いでしょう。
- 巻き終わったら、巻きすでしっかりと形を整えます。この時も、巻きすの表が食材に直接触れるように意識してください。
裏表を意識して巻くことで、巻き寿司の表面が滑らかになり、見た目の美しさが格段にアップします。
巻きすの扱い方と手入れ
巻きすの手入れ方法：長持ちさせるコツ
巻きすを長く使うためには、適切な手入れが重要です。
- 使用後すぐに洗う：食材が乾燥する前に、水で丁寧に洗い流します。ご飯粒などが竹ひごの間に入り込んだ場合は、ブラシなどを使って優しく取り除きましょう。
- 洗剤は控えめに：竹製品は洗剤を吸収しやすい性質があるので、必要最低限の洗剤で洗い、しっかりとすすぎます。
- 完全に乾燥させる：洗い終わったら、風通しの良い場所で陰干しし、完全に乾燥させます。湿ったままだとカビの原因になるため注意が必要です。
- 直射日光を避ける：直射日光は竹を傷める原因となるため、陰干しが基本です。
清潔に保つことで、衛生的に長く使い続けることができます。
海苔を使った料理における巻きすの重要性
海苔を使った料理、特に巻き寿司では、巻きすの存在が仕上がりに大きく影響します。
- 均一な巻き加減：巻きすを使うことで、海苔とご飯、具材を均一な力で巻くことができ、どこを切っても美しい断面に仕上がります。
- 海苔の密着度：巻きすでしっかりと締め付けることで、海苔とご飯が密着し、食べた時にバラバラになりにくくなります。
- 乾燥防止：巻いた後も巻きすで覆うことで、海苔の乾燥を防ぎ、パリッとした食感を保ちやすくなります。
巻きすは、海苔料理をワンランクアップさせるための必須アイテムと言えるでしょう。
見た目を美しくするための巻きすの使い方
料理は見た目も重要です。巻きすは、料理の見た目を美しくするための強力なツールでもあります。
- 形を整える：巻き寿司や伊達巻など、筒状や四角い形にしたい料理に最適です。しっかりと巻くことで、崩れにくいきれいな形を作ることができます。
- 水切り：豆腐の水切りや、和え物の水気を絞る際にも巻きすは活躍します。余分な水分を切ることで、味がぼやけず、より美味しく仕上がります。
- 飾り付け：工夫次第で、模様を付けたり、ユニークな形にしたりすることも可能です。
プロの料理人も巻きすを使いこなして、美しく、美味しい料理を提供しています。
巻きすを使った料理レシピ
伊達巻の作り方：巻きすを最大限に活用
おせち料理の定番、伊達巻も巻きすを最大限に活用する料理の一つです。
巻きすを使うことで、あの特徴的な波型模様を美しく出すことができます。
材料：
卵、はんぺん、砂糖、みりん、醤油など
作り方：
フードプロセッサーなどで材料を混ぜ合わせ、卵焼き器で焼き、熱いうちに巻きすにのせて巻きます。
この時、巻きすの表が直接伊達巻に触れるようにし、竹ひごの筋がつくようにしっかりと巻いて輪ゴムなどで固定します。
冷めるまで放置することで、美しい波型模様の伊達巻が完成します。
細巻きと太巻きの違いとそれぞれの巻き方
巻き寿司には、細巻きと太巻きの2種類があります。
- 細巻き：海苔半枚を使用し、具材も1～2種類とシンプルなのが特徴です。
- 巻き方：巻きすの端に海苔の端を合わせ、具材が中心になるように意識して巻きます。
- 太巻き：海苔1枚を使用し、具材も多種類入れるのが特徴です。
- 巻き方：海苔全体にご飯を広げ、具材を彩り良く並べて巻きます。具材が多いため、崩れないようにしっかりと巻くことがポイントです。
どちらも巻きすの裏表を意識し、表の面で巻くことで、崩れにくく美しい仕上がりになります。
卵焼きをふんわり巻くためのポイント
巻きすは、卵焼きをふんわりと美しく巻くためにも活用できます。
ポイント：
卵焼きを焼いた後、熱いうちに巻きすに乗せ、巻きすの表（ツルツルした面）が卵焼きに触れるようにして軽く巻きます。この時、きつく巻きすぎず、ふんわり感を残すようにするのがコツです。
粗熱が取れるまで巻きすで形を整えることで、切り口が美しく、ふんわりとした卵焼きに仕上がります。
巻きすに関するよくある質問
巻きすはどのように使うのがベスト？
巻きすをベストな状態で使うためには、以下の点を意識しましょう。
- 清潔に保つ：使用後はすぐに洗い、完全に乾燥させる。
- 裏表を正しく使う：ツルツルした表の面を食材に触れさせる。
- 適度な力で巻く：きつく巻きすぎると食材が潰れる可能性があるので、適度な力で巻く。
- 湿らせてから使う（場合によって）：ご飯がくっつきやすい場合は、使う前に軽く水で湿らせておく。
これらのポイントを押さえることで、より快適に巻きすを使いこなせるようになります。
巻きすの飾りや模様について知っておくべきこと
巻きすには、竹ひごの色や編み方によって、様々な飾りや模様があるものもあります。
これらは主に見た目の美しさを追求したものですが、中には特定の用途に特化したものもあります。
例えば、竹ひごの間隔が広いものは水切りに適していたり、細いひごで編まれたものはより繊細な形作りに向いていたりします。
機能性とデザイン性を兼ね備えた巻きすを選ぶのも楽しみの一つです。
巻きすの結び目をキレイにするテクニック
巻きすを使い続けていると、結び目が緩んだり、解けたりすることがあります。
もし結び目が緩んでしまった場合は、自分で結び直すことも可能です。
基本的には、元の結び方を参考に、しっかりと固結びをしておけば問題ありません。これにより、巻きすが長持ちし、ストレスなく使い続けられます。
まとめ
巻きすの選び方と正しい扱い方の重要性
巻きすは、一見シンプルな調理器具ですが、その選び方や正しい使い方一つで、料理の仕上がりが大きく変わります。
用途に合った巻きすを選び、裏表を意識して正しく使うことが、美しい料理を作るための第一歩です。
そして、使用後のお手入れも忘れずに行うことで、巻きすを長く清潔に使い続けることができます。
巻きすの裏表を見極めることが料理に与える影響
今回の記事で詳しく解説したように、巻きすの裏表を見極めることは、料理の見た目、衛生面、そして成功率にまで影響を与えます。
もう「どっちが表？」と迷うことはありませんね！
これからは自信を持って巻きすを使いこなし、見た目にも美味しく、そして楽しく料理を作ってみてください。
あなたの料理の腕が、さらにアップすること間違いなしです！
