「よし、今日はお菓子を作るぞ!」と心を弾ませてレシピを見たら、ふと目に留まる「砂糖60g」の文字。
キッチンスケール(はかり)があれば簡単だけど、持っていないと「えっ、どうしよう…」と、ちょっと手が止まってしまいますよね。
「大さじだと、いったい何杯になるんだろう?」
そんな、料理やお菓子作りが好きなあなたのための、お助け記事です。
この記事をじっくり読めば、もう大丈夫。お家にある大さじスプーン一つで、いつでも気軽に、そして正確に砂糖を量れるようになりますよ♪
ちなみに、焦る気持ちをそっと横に置いて、まずは結論から。
一番よく使う上白糖60gは、大さじで約6.7杯です。
その理由や、知っていると料理がもっと楽しくなる便利な情報を、これから一緒に、ゆっくり見ていきましょう!
1. 【早見表】砂糖60g・30gは、大さじ何杯?
まずは、一番知りたい答えをここでサッと確認しちゃいましょう!実は、ひとくちに「お砂糖」と言っても、種類によって少しだけ重さが違うんですよ。下の表は、あなたのキッチンの強い味方。ぜひブックマークしてくださいね。
砂糖の種類 | 大さじ1杯の重さ | 30gだと… | 60gだと… |
---|---|---|---|
上白糖 | 約9g | 約3.3杯 | 約6.7杯 |
グラニュー糖 | 約11g | 約2.7杯 | 約5.5杯 |
三温糖 | 約9g | 約3.3杯 | 約6.7杯 |
粉砂糖 | 約7g | 約4.3杯 | 約8.6杯 |
※「約0.7杯」や「約0.3杯」といった細かい数字を見ると、なんだか難しそうに感じますか?でも、大丈夫。「約0.7杯」なら「大さじ1杯に少し足りないくらい」、「約0.3杯」なら「大さじ1/3くらいかな?」という、ふんわりした気持ちでOKです。クッキーや煮物など、普段のお料理なら、少しの差はご愛嬌。美味しく作れますよ。
2. 【番外編】黒糖・きび砂糖・てんさい糖の換算目安
最近は、体に優しいイメージのあるお砂糖も人気ですよね。これらも、それぞれ個性があって重さが少し違います。
- 黒糖(粉末タイプ): 大さじ1杯 約9g → 60gで約6.7杯
- 独特の深いコクと豊かな風味が特徴。沖縄の煮物「ラフテー」や、かりんとう作りにもぴったりです。
- きび砂糖: 大さじ1杯 約9g → 60gで約6.7杯
- ミネラルが残っていて、まろやかで優しい甘さ。どんな料理にも使いやすく、上白糖の代わりに気軽に使えます。
- てんさい糖: 大さじ1杯 約10g → 60gで約6杯
- オリゴ糖が含まれ、すっきりとした甘さが魅力。ヨーグルトにかけたり、飲み物に入れたりするのもおすすめです。
これらのお砂糖は、商品によってサラサラだったり、しっとりしていたりするので、あくまで「だいたいこのくらい」という目安として、上手に使ってくださいね。
3. なぜ?砂糖の種類で重さが違う「かさ比重」の秘密
「同じ大さじ1杯なのに、どうして重さが違うの?」って、一度は思う素朴な疑問ですよね。
それは、お砂糖の「粒の大きさ」や「形」がそれぞれ違うからなんです。 ちょっと想像してみてください。同じ大きさの箱に、大きなビーチボールを入れるのと、小さなビーズをぎっしり詰めるのとでは、どちらが重くなるでしょう?きっと、隙間なく詰まったビーズの方が重くなりますよね。
お砂糖もこれと同じ。グラニュー糖は粒が大きくてサラサラなので、ビーチボールのように粒の間に少し隙間ができます。一方、上白糖はしっとりとしていて粒が細かいので、ビーズのようにぎゅっと詰まって、同じスプーン1杯でも少し軽くなるんです。
これをちょっと難しい言葉で「かさ比重が違う」なんて言ったりしますが、私たちは「お砂糖にもそれぞれ個性があって、重さが変わるんだな♪」くらいに、楽しく覚えておけばOKです!
4. 料理の基本!計量スプーンの正しい使い方と3つのコツ
せっかくの機会なので、これを機に計量スプーンの正しい使い方をマスターしちゃいましょう!いつもの料理の味付けがピタッと決まるようになって、お料理がもっと得意になりますよ。
- コツ①:基本の「すりきり」をマスターする スプーンを砂糖の袋にぐっと入れて、一度こんもりと山盛りにすくいます。そして、バターナイフの背や、別のスプーンの柄のような平らなもので、スプーンの縁に沿ってスーッと優しく滑らせ、余分な砂糖を落とします。これが「すりきり1杯」。毎回同じ量を量るための、一番大事なポイントです!
- コツ②:スプーンにギュッと押し付けない お砂糖をスプーンに詰め込むようにギュッと押し付けてしまうと、見た目は同じ1杯でも、実はたくさん入ってしまいます。ふんわりと、優しくすくってあげるのが、美味しく作るための思いやりです。
- コツ③:大さじ・小さじを正しく使い分ける これはもう常識かもしれませんが、大さじ1杯は、小さじ3杯とまったく同じ量(大さじ=15ml、小さじ=5ml)です。この関係を知っておくと、「大さじ1/2」を量りたい時に「小さじ1.5杯」で量れたり、ちょっとだけ味を足したい時に便利ですよ。
5. 大さじがない!緊急時に役立つ代用アイデア3選
「いざ使おうと思ったら、計量スプーンが見当たらない…!」そんな時のための、とっておきの裏ワザをご紹介します。キッチンにある意外なものが、あなたのピンチを救ってくれるかもしれません。
- ペットボトルのキャップ: ジュースやミネラルウォーターの白いキャップ。実はこれ、約7.5mlで大さじ1/2杯とほぼ同じなんです!2杯で大さじ1杯分。覚えておくと、アウトドアなどでも役立ちます。
- カレースプーン: お家のカトラリーに入っている、ちょっと深めのカレースプーン。一般的なものは約15mlで大さじ1杯に近いものが多いです。ただし、デザインによって大きさがバラバラなので、本当に困った時の最終手段にしてくださいね。
- お弁当用の小さな醤油さし: 容量(ml)が書いてあるものなら、それを参考にできます。お子さんのお弁当グッズなども、意外なところで役立つかもしれません。
ただ、これらはあくまで緊急用のアイデア。繊細なスポンジケーキなどを作る時は、やっぱり正確な計量スプーンが成功のカギを握っています。
6. 砂糖をサラサラに保つ!正しい保存方法と復活ワザ
せっかくのお砂糖が、久しぶりに使おうとしたらカッチカチに…。そんな悲しい事態を防ぐ方法と、なってしまった時の優しい復活ワザをご紹介します。
- 正しい保存方法 お砂糖は、湿気と乾燥、そして急な温度変化が苦手です。買ってきた袋のまま輪ゴムで留めておくと、そこから湿気が入って固まる原因に。フタがしっかり閉まる密閉容器に移し替えて、コンロ周りなどの熱くなる場所を避けて、涼しい場所に置いてあげましょう。
- 固まった時の復活ワザ カチカチになってしまっても、諦めないで。固まりを密閉容器に入れて、霧吹きで軽く水をシュッと一吹きし、フタをして数時間置いてみてください。また、乾燥した食パンを一切れポンと入れておくだけでも、パンが適度に湿気を調整してくれて、お砂糖が元のサラサラ状態に戻りやすくなりますよ♪
7. 計量で料理はもっと楽しくなる!メリットと活用レシピ
正確に量れるようになると、こんないいことがあります。
- メリット①:お菓子作りの成功率がぐんとアップする! 特にケーキ作りは、まるで科学の実験のよう。分量が違うと、膨らみ方や食感が全く変わってしまいます。正確な計量は、美味しい成功への第一歩です。
- メリット②:いつでも味付けが安定して、”我が家の味”がピタッと決まる! 「今日の煮物、なんだか味が濃い…?」なんてことがなくなります。いつでも家族が「これこれ!」と喜んでくれる、自慢の味を再現できますよ。
学んだことをさっそく活かして、定番の美味しいおかずを作ってみませんか?
【活用レシピ】砂糖60gで作る絶品!鶏の照り焼き(2人分)
- 鶏もも肉:2枚
- 【A】醤油: 大さじ4杯
- 【A】みりん: 大さじ4杯
- 【A】酒: 大さじ4杯
- 【A】砂糖(上白糖): 大さじ2杯(約18gですが、甘めが好きなら調整してOK!)
鶏肉にこんがり焼き色がついたら、合わせた【A】の調味料をジュワーっと回し入れます。タレがとろりとして、鶏肉にキラキラと絡んだら出来上がり!白いご飯がどんどん進む、魔法の照り焼きですよ♪
※このレシピは甘さ控えめです。「砂糖60g」を体験したい!という時は、豚の角煮など、じっくり煮込む料理で使うといいですよ。
8. 砂糖の計量「よくある質問」Q&A
最後に、みんなが「これってどうなの?」と疑問に思いがちなポイントを、Q&A形式でスッキリ解決しちゃいましょう。
- Q1. レシピにある「大さじ山盛り1杯」って何グラム?
- A1. 実は「山盛り」に、はっきりとした定義はないんです…。でも一般的には、すりきり1杯の1.5倍〜2倍くらいと言われています。ふわっとしたシフォンケーキのレシピなら慎重に、でも、ざっくり混ぜるクッキーなら少し多めでも大丈夫かも、といった具合に、お菓子の種類で判断するのも良い方法です。
- Q2. 半分(大さじ1/2)を正確に量るには?
- A2. 一度すりきり1杯を量ってから、ナイフの背などで真ん中から半分をそっと落とすのが一番正確です。もしくは、大さじ1/2は7.5mlなので、小さじ1杯(5ml)と、さらに小さじスプーンの半分(2.5ml)を合わせると、より正確に量れますよ。
- Q3. 海外レシピの「1カップ」とは違いますか?
- A3. はい、違います!日本の1カップは200mlですが、アメリカの1カップは約240mlと、少し多め。海外の素敵な料理家さんのYouTubeやブログを見るときは、この「カップの違い」を頭の片隅に置いておくと、失敗が少なくなります。
9. 【コラム】長く愛用できる計量スプーンの選び方
これを機に、毎日使うものだからこそ、お気に入りの計量スプーンを探してみるのも楽しいかもしれません♪選ぶ時のちょっとしたポイントをご紹介します。
- 素材: サビにくく長く使える「ステンレス製」は、匂い移りもしにくく定番の人気者。カラフルで可愛い「プラスチック製」は、軽くて扱いやすく、キッチンが明るくなりますね。
- 形: スプーンが一つずつ分かれている「分離型」は、使いたいサイズだけを取り出せて洗うのも楽ちん。全部がリングで繋がっている「一体型」は、なくす心配がなく、収納しやすいのが魅力です。
- ひと工夫: 最近は、大さじ1/2のラインが入っているものや、持ち手がシリコンで滑りにくいものも。目盛りが印刷ではなく刻印されているタイプは、長く使っても消える心配がありませんよ。
10. まとめ:砂糖の大さじ換算をマスターして、毎日の料理を楽しもう!
長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました!これで、あなたもすっかり「砂糖の計量マスター」ですね♪
- ✅ 上白糖60gは「大さじ約6.7杯」が基本の目安
- ✅ 美味しさの秘訣、正確に量る基本は「すりきり」
- ✅ 砂糖の個性に合わせて、早見表を上手に活用
- ✅ 正しい計量は、料理上手への一番の近道!
キッチンスケールがなくても、もう大丈夫。大さじスプーン一つで、これからのあなたの料理やお菓子作りが、もっと手軽に、もっと楽しくなりますように。この記事が、あなたのキッチンライフを、ほんの少しでも軽やかに、そして笑顔にするお手伝いができたら、とっても嬉しいです。